万一のために備える医療保険。
加入している方もそうでない方も、本当に必要なのかなと考えたことはありませんか?
今回の記事では、病気になる確率や費用、使える制度を紹介します。
その上で、5年間、医療保険に加入した私たちが、なぜ解約するのかをお伝えします。
医療保険に入る理由
そもそも、なぜ、医療保険に興味を持ちましたか?
私たちは、もし入院して働けなくなったら、生活を続けられないかもしれないと思ったからです。
加入当時は、貯金もほとんどありませんでした。
それから5年間、倹約生活を続けて貯金額も増えました。
そこで、本当に医療保険が必要なのか、冷静に見直すことにしました。
入院する確率は?
実際、入院している人はどのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省によると、受療率(調査を行った時点で、入院や通院などの医療を受けている人)は、約1%。
30代なら約0.3%です。
通院も含むので、入院だけに絞ると、もっと少なくなります。
1000人に3人以下というのが、多いと感じる方も少ないと感じる方もいると思います。
私たち個人としては、入院する確率は、予想以上に低かったです。
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html
入院期間は?
入院の平均日数は、15〜34歳で約11日。35〜64歳で約22日です。
これも、私たちの予想よりはるかに短かったです。
医療保険に加入した時は、何ヶ月という長期入院を想定していたからです。
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html
入院に必要な費用は?
長期入院したら、時には、100万円以上費用がかかるのでは?と思ったことはありませんか。
私たちも、まさにそう思って医療保険に加入しました。
でももし、会社員で健康保険に加入しているなら、実際に支払う医療費はかなり抑えられます。
高額療養費制度
健康保険に加入していれば、高額療養費制度が利用できます。
例えば、年収330~770万円の人の場合、医療費が高額だった場合でも、実際に負担しなければならない上限額は、87,300円です。
参照:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html
傷病手当金
会社員で健康保険に加入しているなら、病気やけがで働けない期間は、傷病手当金を受け取れます。
協会けんぽの場合、標準報酬月額の2/3を最大1年6ヶ月受けとることができます。
標準報酬月額30万円の人が1ヶ月入院すると、約20万円の傷病手当金がもらえます。
そこから、上限額の医療費87,300円を支払っても、毎月112,700円が残ります。
参照:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3040/r139/
医療保険で得したのに解約する理由
万一入院することになっても、健康保険と貯蓄で十分カバーできると思ったからです。
実は、医療保険に加入していた5年間に、夫婦合わせて4回も入院しています。
結果、今まで支払った額以上に、給付金を請求できたのですが、それでも解約することにしました。
その理由は、実際に入院してみて、実際にかかる費用がはっきりしたからです。
私たちの場合、高額療養費制度と傷病手当金を利用すれば、1年6ヶ月は生活に困りません。
それでも足りない時のために、医療保険ではなく貯蓄で備えることにしました。
保険料を貯蓄に回すとどうなる?
私たちの医療保険は、2人合わせて月額5,802円でした。
今後、毎月5,802円の保険料を25年間支払う代わりに、年利4%で運用したらどうなるでしょうか。
2,983,000円(元本1,740,600円)です。
もらえるかわからない給付金と、受け取れる可能性が十分にある運用金額、約300万円。
保険と投資に対する考え方は人それぞれですが、私たち夫婦は、医療保険解約とインデックス投資を選びました。
300万円あれば、夫婦2人で世界一周旅行に行けます。
また、毎月6,000円の固定費が下がるインパクトは大きいです。
私たちの家計でいうと、毎月のガス代(約3,000円)と水道代(約3,000円)が無料になったようなものです。
今後も、生活スタイルの変化にあわせて、固定費を見直していきたいと思います。
Have a nice day!
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